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  •  【解説】一次エネルギー消費量基準

コラム詳細

一次エネルギー消費量基準


改正前(平成11年基準)の省エネルギー基準では、外皮の熱性能のみを基準にしていました。それが今後(平成25年基準)は、まず暖房設備、冷房設備、機械換気設備、照明設備、給湯設備、その他の設備、のそれぞれにおける一次エネルギー消費量を算出します。次にエネルギー利用効率化設備(太陽光発電)による削減量を算出します。そしてそれぞれを合計することによって、単位住戸の一次エネルギー消費量を算出するという方法に変わりました。

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ちなみに、化石燃料や水力、太陽光等、自然から得られるエネルギーを「一次エネルギー」といいます。そして一次エネルギーを使いやすい形に変換・加工したエネルギー(電気、都市ガス等)を「二次エネルギー」と呼びます。建築物では二次エネルギーを様々な単位で使用しているので、このままではエネルギー消費量がどのくらいか、という比較ができません。そこで今回、二次エネルギーの消費量を一次エネルギー消費量という共通の単位に換算することにより、比較や合計を可能にしました。各設備で一次エネルギー消費量を算出する必要があるのは、このような事情のためです。
この基準におけるエネルギー消費量を算出するには、「地域区分毎に定められた気象条件」「住宅の床面積」「床面積に応じた居住人数」等、いくつかの項目が評価のための与条件として決められています。この与条件と評価対象住宅の床面積に応じて、平成11年基準相当の躯体の熱性能や暖冷房方式に応じた運転方法、平成24年時点において各地域で一般的な種類・性能の設備機器を基準一次エネルギー算定条件として、基準一次エネルギーが算定されています。一方設計一次エネルギー消費量は、実際の外皮性能、各種省エネルギー対策や再生可能エネルギーの利用状況等、いくつかの項目に基づき算定されています。よって、居住者による実際の生活状況や設備の使用状況とは異なるという点に注意が必要です。
こうして求められた一次エネルギー消費量を使って、評価を行います。設計一次エネルギー消費量より、基準一次エネルギー消費量が大きければ省エネルギー基準に適合していると評価されます。

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